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Apr 2017

事物は、目に映るよりも複雑なものだ

 

明日オープンするお店のドアハンドル




Apr 2017

kahan cab
kahan cab1
kahan counter

 
真新しいアイデアというのは、いつも依頼主とのコミュニケーションの中から生まれ出てきます

意欲は試みとなり、奮闘は今も進行形で続いています






Mar 2017

 善福寺の家

・3mの下足入れ
・円形のダイニングテーブル
・造作ソファー
・チェスト

ダイニングテーブルはナラ材、他すべてチェリー材で制作

 

建築設計:水野純也建築設計事務所


 

Mar 2017

 上連雀の家

・ダイニングテーブル
・ソファー
・チェスト

すべてオーク材で製作

建築設計:水野純也建築設計事務所

 

善福寺の家、上連雀の家という二件の家具について、東京の建築設計事務所の水野さんから同時期にご相談いただきました
当然ながら、それぞれ趣味趣向も異なるご人物像のお施主さんであり、建物然りであって
家具も微妙なニュアンスを違えることで、それぞれに上手く整えられたと私なりに感じています

 *

私たちは、こだわりをもってものづくりをしています
こだわることを続けることでしかものづくりにおいて経験は積めず、経験がなければ均整のとれたものは作れないだろうと私は考えています

作家や職人のこだわりというと、「曲げない、譲れない」そんなどこか小難しいものに聞こえてしまいますが
こだわりというのはそれを経験に変えて、その経験が多くの引出しとなって、一つ一つの事案に正しく応えていくことができるようになる力

ものづくりのこだわりというのはそういうものなんじゃないかと思ったりします


「設計者のこだわりを強くしすぎると、長い目でみると住み手にとっては邪魔になる場合があり
 建て主の何気ない言葉に本質的な要素があるようにも思います」

今回の一連のやりとりの中の水野さんからの言葉ですが、単純なことのようで、これに気づき、実行に移すのは意外と難しい
信念に沿って一つ一つを丁寧に進めていく過程と、現場でお施主さんとの会話の中で立ち止まるようにして柔軟に考えを改めていく水野さんの姿から
私も何かを学べた気がしています






feb 2017

 豊橋市 住宅

・4mのテレビボード
・L型配置のソファー
・リビングとダイニングの境界にあるデスク
・レコード棚
・キッチン対面収納

 すべてチェリー材で製作

冒頭の写真 チェリーの無垢板が腰壁になるように、クロスの壁に取り付けるところから設置作業は始まりました
1月の終わり頃で日も短く、すべての家具の設置を終える頃には日がすっかり暮れていました

この家の家具は面白く考えられていて、デスク〜ソファー〜テレビボードというように途切れることなく一続きに繋がっています
ソファーには背もたれのクッションはありません、必要無いというのが依頼主の要望でした
ただし、あとで置かれるであろうクッションの背景となるように、家具と同じチェリー材で背面を設けることにしました
それが、腰壁のようになり部屋を取り囲み、家具と家具を繋げていたりもします
繋がっていることが面白いというよりも、どこで家具と壁を見切るべきなのかを慎重に考えた結果というのが本当のところの理由です

それぞれの家具には、際立ったデザインを与えておらず、縦木目の無垢戸に小さな真鍮のつまみをつけているだけのものです
こういうのは無垢材だからこそ成せる意匠であって、均一な新建材でそれをやっても”ただそれだけのもの”ということです

無垢材で家具を作る私にとっては、少し単調すぎるくらいのものが家具の意匠としても機能としてもちょうど良いと考えています
まずは木の心地よさがそこにあること
使い方や飾り方というのは、その先、使い手の工夫に任せてえていけば良いと思っています




Jan 2017

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 常滑市 住宅

・キッチンと繋がる食卓
・キッチン後ろからリビングまで続く約6mの家具
・窓際のソファー
・ソファー脇の籐扉のテレビ台
・米杉板壁の部屋の多目的な三方カウンターと上部戸棚

 すべてチェリー材で製作

昨年の秋、三方カウンターの取付けから始まり、ひとつ家具を作り添えてはまたひとつということでしか進めない、納めの難しい家具が続く現場でした
新年をご新居で迎えるはずのお施主さんにはお待ちいただくことになったわけですが、時間をかけた分、良い家具、良い住まいが出来上がったと思います

私たちは無垢の木で家具を作っているのですが、寸法が大きな家具や部屋の端から端まで繋がるような家具となると、木が反ったり、収縮していくことを考慮した造りを考えなければなりません
表には現れないことや、数字通りというわけにはいかない仕事をしています
それが建築と複雑に取り合う場合もあって、現場ではすんなりといかないことのほうが多いかもしれません
同じ木を知る大工さんとは、現場であれこれ相談をかわしながら、家具を作りつけていくことになるのですが
今回は私達では足りないところで、本当にたくさん力をかしてもらいました
私でできることは惜しみなくやっているのですが、それでも感謝する気持ちのほうが上回ります
私が携わる仕事は、困難な現場であることも多いのですが、何かに向かって皆が同じ先を見ている、、そんな感じがあります
協力といってしまうと少し青臭い気がするのですが、そういうことは、確実に結果に違いがてくるものだと私は思っています

そうして出来上がった家具達ですが、ディティールもさることながら、この空間に気持ちよく溶け込んでいることが何よりだと感じます
家具も含めて、無垢の木が多く用いられている空間ですが、その場に立ってみて気づくのは、光を取り込んでこそ、それが活き活きしてくるということ
白の建具の生地越しに映る自然の景色を見ていると、デザインがどうとかいったことは、なんだかどうでもよく思えたり
でも、ソファーの生地を穏やかなグレーにしたことでこの景色が活きてくることを思えば、やっぱりデザインするということは大事なことで違っていない
そう思ったりもします

何を思って仕事をするのか、時々、私自身に問いただしてみるのですが
そこで暮らす人にその美しさや心地よさで豊かさを感じてもらえれば、ということだけなのかもしれません


建築設計 家具設計 服部信康建築設計事務所






出口真樹/1972年 三重県生まれ

1995年多摩美術大学デザイン科卒 
1998年住宅設計の仕事から一転して家具職人の道を目指しデンマークへ留学 デンマークで家具の製作技術と家具デザインを学ぶ
2000年帰国 自身の家具製作アトリエを開設 現在に至る

 

 

 

 
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