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ORDER 35
ナラ キャビネット2
ナラ キャビネット1

■ TV BORD /ナラ/ W2500 D480 H450
ナラのモザイク貼りのスイングダウン扉。
チークの床材は力強い。そこに置かれる家具の正しい存在感ということを考えるとチーク材の家具で同調させるというのがひとつの答え。ただ、チーク材の原木は非常に高価なので無垢材で家具をつくるのは少したいへんになる。チークの突板という選択肢もあるが、床のチークの力強さに圧倒さえれることになる。突板では存在感が希薄すぎる。そこで、かねてから僕のなかではイメージがあったナラ材を使うことにした。しかも、色むらや変色がおきた濃淡のはげしいものである。それを以前に製作したモザイクのデザインで制作。無垢材のナラは用い方ひとつで優しい家具にも荒々しい表情の家具にもできる。今回はチーク材の床に圧倒されないだけの存在感の家具ができた。
それも、長い付き合いで僕の良き理解者の材料屋さんの助けがあってこその成果。素晴らしい材料をいつも本当にありがとう

ORDER 36
ナラ キッチン
ナラ キッチン2 ナラ キッチン3
ナラ キッチン4

■ KITCHEN FRONT CABINET/ ナラ / W3600 D450 (1050 ) H1000
キッチンの対面の開戸収納、8連の無垢の扉である。目地すかしで無垢板が連なっているので扉があるような無いような、そんなデザインである。
ただの開き戸の収納で、可変棚が備わるだけのシンプルなもの、機能なんてそれくらいで十分だと考えている。何よりも重要だったのは、ここにおいても素材感ということ以外になにもない。これを突板でやっても何の意味もないと僕は思っている。
僕がミニマムなデザインを好んでいるのは、素材感が際立つということ、細部まで丁寧に作られたものの良さが伝わる家具にしたいということ、このふたつである。今の僕は、激しいデザインやこれ見よがしな形は必要じゃないと思ってやっている。
使ってもらう人や、置かれる空間、それから材料について、そんなことにちゃんと向き合っているとデザインは自然と見つかるような気がする。


 

 

 
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