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ORDER 29
チェリー3600 チェリー3600−3
チェリー3600−4
チェリー3600−2

■ WIDE BORD/チェリー/ W3600 D500 H500
全長3600ミリの テレビボード。扉は全て無垢の前倒れ戸としている。今回の扉のデザインは木目が揃わないように、あえて濃淡をちりばめるように並べてモザイク柄のデザインになるように制作した。時間が経てばもう少し濃淡がはっきりしてくる。板と板との間の目地は4ミリ。ここがリモコンの通りとなる設計。少しでも効きやすくなるように裏側を斜めに彫り込む。結果は、まずまずの確率で操作可能と言った感じ。
無垢の板戸の場合、これまでは右端から左端まで木目が連なるように一枚の板で制作してきた。木目がそろえば奇麗な家具になる。それはそれで良い。ただ、 毎日工房で無垢の木材に触れていて、一枚一枚が異なる柄や色の板材を奇麗に揃えることばかりを考えて作るのは、どこか強引で身勝手な創作に感じたりすることもある。あえて木目を揃うように配慮したことが不自然に映るものになることだってある。何はともあれ、オーダーで制作する場合は家具が置かれる空間に上手く馴染んでくれる家具を作ろうと思っている。今回はモザイクとすることに快諾してくれたお客さんに感謝である。

ORDER 30
ウォールナット3600
ウォールナット3600−2
ウォールナット3600−5 ウォールナット3600−4

■ WIDE BORD/ウォールナット/ W3600 D540 H550
ウォールナットのワイドボード。センタースピーカーやAV機器が設置される中央部分はルーバーの引き分け戸。そもそも格子なので音は外にぬけるので閉じたままでも使用は可能。よりクリアに音が届くことが必要ならば戸を開けて遮蔽物を無くして使うこともできる。引戸ならではなせる技。それと引戸の場合は上下に溝が必要になる、そのため本体の外周がぐるりと前にせり出すことになる。それが正面のデザインに陰影を刻むことにつながって格好良い。外周がくっきりしているデザインは床と縁をきるフロートデザインと相性が良い、より浮遊感が醸し出される。こうした機能とデザインということはいつも隣り合わせの関係にあるとあらためて実感。
3600ミリもあるこの長いボードは搬入のため現場組み立ての家具とした。組み立ての家具でもディティールの美しさを追求して制作すれば、これくらいのことはできるということも勉強になった。
いつも思っていることだけど、細部にわたってきれいに制作すると物の価値はぐんと上がる。組み立て家具だからといって「逃げ」とか「遊び」と呼ばれる隙間の寸法を大きくとってしまうと台無しになる。無垢材でつくる家具だから難しいところも多いのは事実。それでも、あきらめないで丁寧につくることはずっと大事にしていきたい。

ウォールナット3600−3

 

 
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