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ORDER 25

■ STEEL LEG TABLE/ウォールナット・アイアン(鉄) / w1700d500h400
異素材との組み合わせ 、スチールのフラットバーを溶接した脚部。スチールは鉄、アイアンである。ステンレスのような明るさはない、グレーである。重い感じがする。今回は特に素材感を強調させる仕上げ方法を選択している。溶接の焼け跡はそのままに、バフもかけず、やり放しの状態。ワックスフィニッシュで仕上げもさらりと。ウォールナットとステンレスの組み合わせも良いが、鉄との組み合わせはまた独特の雰囲気がある。少し追求したいテーマかもしれない。

ORDER 24

■CABINET and DRAWER/ウォールナット・アイアン(鉄)/ w1200 d450 h700 x2
開戸収納と引出し収納、双子の家具。用途は食器の収納。趣味やお仕事で増えていったという大量の食器類を収納できる家具というオーダーである。最初は横幅2500程の長いサイドボードもよいかなと考えてみた。その場合、搬入の関係で二分して組み立てることが必要になるという条件。組み立ての家具ということ自体を否定するわけではないが、ひとつの家具を作品として捉えてじっくり作り込むということを考えると、組み立てという手法には限界がないとはいえない。今回はいつにもまして眺めていて楽しい家具というテーマを重く掲げて制作している。キャビネットの角の納まりや外周に角度を付けて陰影が生まれるようにしたディティールなどなど、、、1200幅の観音開きの扉を全開にして「どの器を使おうか」と考える姿を想像すると楽しそう。
把手と脚端は鉄を使ってオリジナルの金物を制作。今回はサンディングを施してからのワックス仕上げ。文章にすると1行のこの作業、紙ヤスリでくすんだ表情が気に入るところまで磨き上げる。それからバーナーで熱して固形のワックスを溶かして擦り込むという作業。クリア塗装をしてしまえばもっと簡単に仕上げられるのだけれども、素材感をできるだけ大事にしたいという想いからそうしていいる。木も鉄も同じである。違いが解る人にはきっと解ってもらえると思う。最近のお薦めの素材は生鉄である。

 

 
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