tampere   
ORDER 27
キャビネット1200
キャビネット1200−1
キャビネット1200−2

■ SLIT BORD /ウォールナット / W1400 D450 H450 
最近よく作っているタイプの格子のボード。このボードは横幅も短めでプロポーションだけで見るとずんぐりしている。横にワイドで低いボードであればプロポーションだけで格好よくすることができる。でも、家具には置くスペースに対して適切な大きさというものがある。大きい部屋に小さな家具はおかしいし、その逆もしかり。
サイズは最初から決まっていたこのボード、どう格好良くするかを考えると単純に「全て格子にしてしまう」ということがベストではないか。ただ引出しも欲しいということなので引出しの正面も格子にすることにした。 格子のピッチも細かくして繊細さが感じられるようにしている。
格好良さということばかりを言っているけど、世の中には便利な家具やシンプルで使うには十分なお値打ちな家具もたくさんある。それはそれで良いと思う。でも、「ただひたすら格好良い家具」というのも世の中には在っていいと思う。僕が目指すのは中途半端なものじゃなくて、そこで良いかなと思ったりしている。

ORDER 28

■TV BORD/ウォールナット・アイアン(鉄)・ガラス/ W2000 D480 H450
このボードの基本設計は右半分がAV機器を納めるガラス戸棚、左半分は浅深2種の引出し収納。左右比対称のデザインである。ここまではすんなりと決まる。プロポーションもバランスも格好良くることを確信。ただ、その先の詰める作業が大事。引出しの手がけはコンパクトでスマートなものが既製品ではなかなか見つからない。ならば作ってしまおうと、今回も鉄板を加工して制作。床からの立ち上がりも鉄棒で制作。キャビネット本体から棒だけが生えているような納まりが可愛らしくて良い。
これらの鉄製の金物の仕上げを今回はオイル焼きの黒染めとした。ガラスの薄墨色と良く似合っている。ガラスには四方枠ではなく横枠だけ付いてそれが手がけになる。削り出しの逸品である。
ディティールにこだわりを持って制作することでモノの価値はぐんと上がる。これは絶対と言っても良いことだ。この家具をお客さんが手にした時になんとなくでもいいので、良い買い物をしたと思ってもらえたり、大事に使おうと思ってもらえたらそれで成功なんだと思う。モノの良さってそうやって伝われば良いなと思う。

 

 
タンペレ |  ブログ | 定番家具 過去作品 | お問い合わせ | リンク | サイトマップ
Copyright (C) 2009 tampere.jp All Right reserved